開始1か月でカテゴリー1位を達成!バッカス「Pitsole」が実現したGMV Max×LIVE配信によるTikTok Shop売上成長と波及効果

4月 10, 2026
開始1か月でカテゴリー1位を達成!バッカス「Pitsole」が実現したGMV Max×LIVE配信によるTikTok Shop売上成長と波及効果

2025年6月に日本市場でローンチした「TikTok Shop」は、“ディスカバリーEコマース”という新たな購買体験を生み出すECサービスとして存在感を高めています。


株式会社バッカスは、機能性インソール「Pitsole(ピットソール)」において、TikTok Shop活用による新たな販売戦略に取り組み、開始から約1か月でカテゴリー1位を獲得。LIVE配信やクリエイター投稿、GMV Maxを組み合わせた総合的な展開により、TikTok Shop内での売上拡大に加え、他社のECモールへの波及効果も生み出しています。

本取り組みを支援したstudio15株式会社は、TikTokが日本市場でサービスを開始した当初から培ってきた知見をもとに、TikTok Shop活用における戦略設計からコンテンツ制作、LIVE運用、広告配信までを一気通貫で支援。認知から購買までをシームレスにつなぐ設計により、短期間での売上成長を実現しました。


今回は、株式会社バッカスの牧野氏・末松氏、studio15株式会社の岩佐氏を迎え、TikTok for Business Japanの三井田とともに、TikTok Shopを活用した売上拡大のポイントや、LIVE配信と広告を掛け合わせた“勝ちパターン”についてお話を伺いました。



開始1か月でカテゴリー1位を達成!バッカス「Pitsole」が実現したGMV Max×LIVE配信によるTikTok Shop売上成長と波及効果



🔴TikTok for Business 三井田(以下、三井田):バッカス様の事業内容および「Pitsole(ピットソール)」の商品概要についてご紹介ください。



🔵株式会社バッカス 牧野氏(以下、牧野):株式会社バッカスは、「健やかに美しい毎日をつくる」を理念に、健康食品や健康関連商品の企画・開発・販売を行っています。創業当初はサプリメントを中心に展開していましたが、2022年頃からは健康に関連する雑貨領域へと拡張し、その中で機能性インソール「Pitsole(ピットソール)」の企画・販売を開始しました。

Pitsoleは現在、同社の主力商品として成長しており、2022年の販売開始以降、累計販売数は250万足(2026年2月時点)を突破しています。独自の検証データに基づいた商品開発にも取り組みながら、履き心地や使いやすさへの評価を背景に、主に30〜40代女性を中心に支持を集めています。現在は、バラエティショップや量販店など、オフラインチャネルにも展開しており、販売開始以降、売上は継続的に成長しています。



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製品の特徴としては、足裏のアーチを支える3つの構造(カルケニアスパッド、キュボイドサポート、フォースパッド)を備えている点が挙げられます。これにより、正しい姿勢での歩行をサポートし、日常生活の中で足の筋肉を効率的に使えるよう設計されています。また、特許技術(※1)を採用しており、機能性の高さを科学的に裏付けています。


※1:特許第5498631号CCLP理論、特許第6799881号アシトレ理論



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牧野 航大 氏 / 株式会社バッカス Pitsoleマーケティングリーダー

大手IT企業にて営業職として新卒入社。1年後、趣味で運用していた映画批評サイトでの広告収益をきっかけに広告業界への関心を高め、株式会社セレス(バッカスの親会社)に入社。Pitsoleの立ち上げ期より、広告運用、LPO(ランディングページ最適化)、ECモール運用などを担当し、リーダー職に就任。現在は新商品開発やブランド構築に加え、TikTok Shopを中心とした認知・販売施策の推進を担っている。




🔴三井田:studio15様は、創業以来TikTokをメインとした代理店事業を展開され、TikTok Shopにおいても、いち早く体制を構築されました。TikTok並びにTikTok Shop活用における、御社の強みについてお聞かせください。



🟢studio15株式会社 岩佐氏(以下、岩佐):studio15は、TikTokが日本でサービスを開始して間もない頃からTikTokに特化して取り組み、積み上げてきたナレッジと実績を強みとしています。TikTokの変遷やクリエイター、クリエイティブのトレンドを踏まえたうえで、TikTok Shopも含めた統合的なマーケティング支援が可能です。

また、TikTokを軸に、広告代理店事業、クリエイター事務所(MCN)事業、ショートドラマ事業などを展開しており、これらを掛け合わせた支援体制も備えています。企業公式アカウントの運用代行から、クリエイターの起用、さらにはLIVE配信の設計・運用まで、一気通貫で支援できる点が強みとなっています。

TikTok Shopにおいては、TikTok Shop Partner(TSP)・TikTok Affiliate Partner(TAP)・Creator Agency Partner(CAP)・Independent Software Vendor(ISV)といった認定を取得しており、セラー支援からクリエイター活用まで包括的なサポートを提供しています。



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岩佐 琢磨 氏 / studio15株式会社 代表取締役

金融機関での勤務を経て、東証プライム上場企業の株式会社セレスにてアフィリエイトビジネスをはじめ、広告領域全般やクリエイターエコノミー、SNS、D2C領域の事業に携わる。2020年にstudio15に参画し、2021年に代表取締役に就任。ナショナルクライアントを中心に300社以上の企業案件を手がけ、TikTokの活用提案を行いながら、経営の立場から事業戦略を策定している。

TikTokの進化を捉えながら、現在はTikTok Shop領域を事業の中核として推進している。TikTok for Businessが提供する公式の認定資格「TikTok Media Buying Professional」取得。




ターゲット拡張と新規獲得チャネルとしてのTikTok Shop活用


🔴三井田:これまでは他社プラットフォームを中心に40〜50代女性をターゲットに展開されていたとのことですが、20代から30代を中心とした消費者層への拡張を考えた背景を教えてください。また、その層へのリーチの選択肢として、TikTok Shopを選ばれた決め手は何でしたか?



🔵牧野:ビジネス全体のスケールを見据えたときに、若年層へのアプローチとSNSやショート動画プラットフォームによる拡散は必ず攻略すべきテーマだと考えていました。Pitsoleは、他社プラットフォームにおける広告配信やインフルエンサーマーケティングを通じて、主に40〜50代女性を中心に獲得を伸ばしてきましたが、一定の成果が出た一方で、同じ手法を続けるだけでは新たな顧客層の開拓に限界があると感じていました。

そのため、ターゲットの拡張と新たな獲得チャネルの確立が必要なフェーズにあり、20〜30代を中心とした若年層へのリーチを本格的に検討し始めました。そうした中、若年層をはじめ幅広いユーザー層を持つTikTokに着目していたタイミングで、TikTok Shopがローンチされたことが大きな転機となりました。

もともと当社では、SNSで認知を獲得し、ECモールのセールへ誘導するというモデルで成果を上げてきた実績があります。特に、大手ECモールにおけるセール施策との相性の良さは実感しており、このナレッジを活かしながら、認知から購買までを一つのプラットフォーム上で完結できるTikTok Shopは非常に魅力的な選択肢でした。

加えて、TikTokはインプレッションが伸びやすく、拡散力の高さも期待できるため、20〜30代へのリーチ拡大と売上成長の両立が可能だと判断し、参入を決定しました。



🔴三井田:価格改定も含め、商品戦略の変化とデジタル戦略はどのように連動していましたか?



🔵牧野:価格改定は、オフライン販路への展開を見据えた戦略的な判断でした。Pitsoleはオンラインでは一定の販売実績があった一方で、オフラインでの展開が進んでおらず、卸先との協議の中でも「オフライン価格としては高い」という指摘を受けることがありました。そこで、市場価格との整合性を踏まえて価格の見直しを行い、オフライン展開を本格的に進めていく方針に切り替えました。

その上で、オフラインでの販売を伸ばしていくためには、これまでのようなアフィリエイト中心の獲得だけでなく、より広い認知を獲得し、購買導線を拡張していく必要があると考えました。具体的には、TikTokやSNS上でのインプレッションを増やし、オフラインやECモールへと流入させる設計が重要になります。

こうした戦略の中で、拡散力の高いTikTokやTikTok Shopにおけるコンテンツの増産は、認知拡大を担う重要な施策として位置づけていました。



🔴三井田:バッカス様の課題に対して、なぜTikTok Shopが最適だと判断しましたか?



🟢岩佐:主に4つの観点から、TikTok Shopが最適だと判断しました。

まず、ターゲットとの親和性です。Pitsoleの主な購買層である30〜40代のユーザーもTikTok上には多く存在しており、さらに今後獲得を強化していきたい若年層にも同時にアプローチできる点が魅力でした。加えて、同じ30〜40代でも、他社プラットフォームとTikTokでは接触できるユーザーの属性が異なるため、新たなリーチの拡張が期待できると考えました。

次に、商品特性との相性です。インソールは機能性の理解が重要な商材であり、テキストや静止画だけでは伝えきれない部分があります。その点、TikTokの動画やLIVE配信であれば、使用感やベネフィットをより直感的に伝えることができるため、購買意欲の醸成につながりやすいと考えました。

3つ目は、カテゴリーの先行優位性です。当時、TikTok Shop上ではインソールカテゴリーの競合がほとんど存在しておらず、早期に参入することでカテゴリー自体をリードできる可能性があると判断しました。

最後に、拡散力と波及効果です。TikTokは他社プラットフォームと比較して圧倒的なインプレッションを獲得しやすく、これまでリーチできていなかった層への接触が可能です。また、TikTok上での露出がECモールなど他チャネルでの売上や検索順位の向上にもつながるなど、プラットフォームを横断した波及効果も期待できる点を評価しました。




公式アカウントによるLIVE配信の可能性と有効性


🔴三井田:TikTok Shop運用における役割分担を具体的に教えてください。



🟢岩佐:役割分担としては、バッカス様が事業全体および他社ECモールを含めたマーケティング戦略とオペレーションを担い、studio15がTikTok Shop領域における設計と実行を担当する形で進めています。

具体的には、studio15側では、TikTok Shop全体の戦略設計をはじめ、クリエイターの起用、公式アカウントのクリエイティブ制作、LIVE配信の設計・運用・出演、広告配信(GMV Max)までを一貫して担当しています。

一方、バッカス様には、全体のマーケティング設計に加え、商品発送などのオペレーション対応を担っていただいており、一部LIVE配信への出演にもご協力いただいています。

このように、事業側とTikTok Shop運用側で役割を明確に分担しつつ、LIVE配信などでは両者が連携することで、ワンチームとして運用を行っています。



🔴三井田:公式アカウントでのLIVE配信には、広告主ご自身が出演されるケースも多いのでしょうか。



🟢岩佐:はい。むしろ、セラーの方には積極的に出演いただいた方が良いと考えています。LIVE配信では、商品の魅力や背景にあるストーリー、細かなニュアンスといった“熱量”がそのまま伝わりますが、これは実際に商品に関わっている方だからこそ表現できる部分です。

また、視聴者からのコメントに対してその場でリアルタイムに回答できる点も大きな特徴です。広告的な一方通行のコミュニケーションではなく、双方向のやり取りを通じて理解や信頼が深まり、購買につながりやすいと感じています。



🔴三井田:公式アカウントでのLIVE配信を実施する前の不安や障壁になった点、実施後の変化はありましたか?



🔵牧野:公式アカウントでのLIVE配信は毎日実施し、配信経験のない社員が中心となってスタートしたため、当初は不安が大きい状態でした。何をどの順番で伝えるべきか、どのタイミングでセールを打つべきかといった基本設計も手探りで、studio15様の知見も借りながら試行錯誤を重ねていきました。

立ち上げ当初は、商品の見せ方や話し方一つとっても最適解が分からず、陳列方法や立ち位置、価格の見せ方などをその都度改善していく形でしたが、継続して配信を行う中で徐々に型が見えてきました。また、メーカー側だからこそ伝えられる視点や情報を意識するようになり、発信内容の質も高まっていきました。

特に大きかったのは、視聴者からのコメントです。想像以上にリアルタイムで多くのコメントが寄せられ、配信開始から1週間ほどでやり取りが活発になりました。視聴者からの質問や反応にその場で回答していくことで自然と会話が生まれ、配信の流れがつくれるようになりました。その結果、同時接続数や売上も徐々に伸びていき、ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションが成果につながっている実感があります。



🟣株式会社バッカス 末松氏(以下、末松):LIVE配信はリアルタイムで進行するため編集ができず、最初は「うまく話せるか」「不適切な発言をしてしまわないか」といった不安もありましたが、実際に行ってみると、商品の特徴や伝えたいポイントをダイレクトに届けられる実感がありました。

また、コメントを通じて視聴者の反応をリアルタイムで把握できるため、その場で伝え方を調整できる点も大きいと感じています。視聴者からのコメントはポジティブなものが多く、それに応答していくことで自然と会話が広がり、配信もしやすくなっていきました。

さらに、ユーザーの関心や疑問に合わせて話す内容を変えていくことで、配信を重ねるごとに改善のサイクルを回すことができ、徐々にコツを掴みながら配信の質も向上していったと感じています。



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末松 里佳子 氏 / 株式会社バッカス TikTok LIVE担当

大学卒業後、IT企業に入社。その後、成長を続けるWeb広告領域に関心を持ち、株式会社セレス(バッカスの親会社)に入社。広告代理店事業において営業サポートおよび新規開拓営業に従事した後、約1年半前にバッカスへ参画。現在はPitsoleのマーケティング支援に加え、TikTok LIVEの配信運営や進行管理を担当している。




時間限定セールで設計する“今買う理由”


🔴三井田:TikTok Shop活用における売上創出に向けて、どのような全体設計と具体施策を実行されましたか?また、その中で特に効果が高かったポイントがあれば教えてください。



🟢岩佐:Pitsoleの認知基盤を活かしながら、公式アカウントでの動画投稿やクリエイター投稿を組み合わせ、TikTok Shop内での認知基盤を構築していきました。その上でLIVE配信を実施し、認知から購買までの導線を設計することで、TikTok Shop内での売上形成につなげていきました。



🔵牧野:Pitsoleはすでに一定の認知があったため、TikTok Shop上では売上創出にフォーカスし、いわゆる“刈り取り型”のLIVE配信に取り組みました。

特に効果が高かったのは、時間限定のセール施策です。単にLIVE中ずっと同じ価格を提示するのではなく、「この20分間だけ特別価格」といった形で区切りを設け、残り時間を「あと15分」「あと10分」とカウントダウンしながら訴求することで、視聴者にとって“今この場で購入する理由”を明確にしました。

このように、LIVEに参加する価値と価格の納得感、そして時間的な緊急性を組み合わせることで、コンバージョン率の向上につながったと感じています。



🟣末松:セール施策に加えて、どの訴求ポイントを打ち出すかも非常に重要でした。LIVE中のコメントに「立ち仕事が多い」といった声が多いタイミングでは、疲労軽減のサポートといったベネフィットを強く訴求するなど、ユーザーの関心に合わせて伝え方を変えていました。このように、ユーザーとのコミュニケーションの中でニーズを捉え、その場で訴求を最適化していくことが、成果につながっていたと感じています。



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🔴三井田:毎日配信を行っているとのことですが、かなり負荷も大きい取り組みだと思います。こうしたLIVE配信の頻度は、どのような戦略的背景や設計のもとで決定されたのでしょうか。



🔵牧野:LIVE配信の頻度については、studio15様からの提案をもとに設計しました。特に重要な指標として「同時接続数」を置いており、それを伸ばしていくためには、毎日2時間以上の配信を継続することが必要だと考えていました。

そのため、日々の配信を前提とした体制構築が不可欠であり、社内のリソース調整に加えて、studio15様と連携しながら、継続的に配信ができる環境を整えていきました。



🟢岩佐:今回の取り組みでは、LIVE配信単体ではなく、公式アカウントとクリエイターによる動画投稿も並行して行い、全体として認知基盤を構築していきました。その上で、LIVE配信を“購買につなげる場”として機能させる設計をしています。



🔴三井田:認知を広げるコンテンツと、最終的に購買につなげるLIVE配信を組み合わせた全体設計があったということですね。



🟢岩佐:はい。ただ、この設計はすべての企業で同じように実現できるものではなく、リソース面での制約もあります。理想としては、認知から購買までを一貫して設計できる形が望ましいですが、バッカス様の場合はそれが実現できたケースだと考えています。




成果を生み出す戦略設計と“勝ちパターン”


🔴三井田:TikTok Shop、LIVE配信、広告(GMV Max)活用で成果が出た“勝ちパターン”はどのようなものでしたか?



🟢岩佐:今回の取り組みで成果につながった“勝ちパターン”は、大きく3つあると考えています。

1つ目は、LIVE配信の設計です。LIVE配信は高頻度で実施することが重要だと考え、バッカス様の場合は毎日配信を行いました。ただし、毎回売ることだけを目的にすると視聴者が離れてしまうため、売上を取りにいく配信と、認知や理解を深める配信を使い分け、メリハリを持たせて運用しました。また、同時接続数や離脱率などの指標をもとに、「おすすめ」フィードの最適化も意識しながらデータドリブンで改善を重ねていった点も重要です。

2つ目は、コンテンツの“面”での展開です。LIVE配信単体ではなく、公式アカウントでの動画投稿やクリエイターによる動画投稿を並行して展開し、TikTok Shop内での認知基盤を広げることで、スムーズな立ち上がりと売上形成につなげています。

3つ目が、GMV Maxの活用です。売上につながるコンテンツやLIVE配信が明らかになってきたタイミングでGMV Maxを活用し、成果の最大化を図りました。GMV MaxはROIを基準にした配信設計が可能なため、セラーにとってリスクを抑えながら投資できる点が大きな特徴です。売れる兆しが見えた際に、機会損失を防ぎながらスケールさせられる点が重要だと考えています。

さらに、GMV Maxを活用して売上が立ち上がることで、レコメンドシステム上の評価が高まり、オーガニックでの露出も増加します。その結果、クリエイターからの参画も進み、コンテンツがさらに増え、売上が伸びるという好循環が生まれます。こうした成長の初速をつくるうえでも、GMV Maxは非常に重要な役割を果たしました。




わずか1か月でカテゴリー1位を獲得した要因と成長サイクル


🔴三井田:今回の取り組みにおける具体的な成果と、その成果に最も効果を発揮した要因はどこにあると分析されていますか?



🟢岩佐:開始から約1か月でTikTok Shopのカテゴリー1位を獲得することができました。その後3か月間のGMVは累計4桁万円を達成し、既存の主要ECモールに次ぐ販売チャネルへと急成長しました。短期間で成果を出せた要因は、大きく3つあると考えています。

1つ目は、機動的に動ける体制です。TikTok Shopはレコメンドシステムへの適応やトレンドの移り変わり、新機能の登場といった変化に対応する必要があるため、セラーと代理店が密に連携し、変化に即応できる体制が重要になります。今回、バッカス様と一体となって施策を迅速に実行・改善できたことが、初速の成果につながりました。

2つ目は、企業公式アカウントの動画投稿、LIVE配信、クリエイター投稿といった複数のコンテンツを組み合わせた全体設計です。特定の施策に偏らず、認知から購買までの導線を構築できた点が、継続的な売上形成に寄与したと考えています。

3つ目は、GMV Maxによって、成果が出た施策を機会損失なくスケールできた点です。コンテンツやLIVE配信で生まれた成果を適切にブーストすることで、売上の立ち上がりスピードを高めることができました。

また、カテゴリー1位を獲得したことで、クリエイター側からも注目されやすくなり、さらなるコンテンツ投稿につながる好循環が生まれました。その結果、TikTok Shop内だけでなく、クリエイター投稿や話題になった動画をきっかけに、他社ECモールへのアクセス・売上が5〜10%増加するなど、TikTokの強みであるプラットフォームを横断したトラフィックの波及効果も実感しています。

加えて、バッカス様が変化の速い環境に対してスピード感を持って取り組まれた点も大きな要因です。施策を完璧に設計してから実行するのではなく、まずは実施しながら改善していく姿勢が、結果的に成果の最大化につながったと考えています。



🔵牧野:振り返ると、まずは「分からない中でも走り出したこと」が大きかったと感じています。PitsoleはTikTok Shop参入時点で販売開始から約3年が経過しており、すでに一定の認知は獲得していました。

一方で、その認知が必ずしも購買につながっていたわけではなく、特にTikTok上には「商品は知っているが、まだ購入していない層」が一定数存在していたと考えています。他社プラットフォームで接触していても、購入には至っていないユーザー層です。


そうした層に対して、LIVE配信は非常に有効でした。実際にコメントでも「気になっていた」「以前から疑問があった」といった声が多く、LIVE配信を通じて疑問や不安をその場で解消することで、購買につなげることができたと感じています。結果として、LIVE配信を起点に売上が生まれ、TikTok Shop内で“売れている商品”として評価されるようになり、クリエイターによる投稿やインプレッションの拡大につながりました。もともとあった認知を、LIVE配信で刈り取りながら売上に転換し、その後の成長サイクルをつくれた点が大きなポイントだったと考えています。



🔴三井田:TikTok Shop活用の成功の鍵は、GMV Maxを活用し、GMVを最大化することにあります。

通常、「認知」「検討」「購入」はそれぞれ別の施策で行われますが、LIVE配信では、視聴しながらその場で購入できる、エンターテインメントとショッピングが融合した体験を提供することが可能です。

GMV Maxは、機械学習によって「今、最も購買可能性の高いユーザー」をリアルタイムで特定し、LIVE配信や成果の出ている動画へと適切に誘導するTikTok Shopの広告ソリューションです。オーガニックでの集客に加え、GMV Maxという強力なエンジンを組み合わせることで、LIVE配信の盛り上がりをブーストし、短時間で売上を大きく伸ばすことができます。

また、広告の作成や予算調整はシンプルな操作で行うことができ、最もパフォーマンスの高いクリエイティブも自動で最適化します。さらに、商品紹介動画やLIVE配信を含めた全体のGMVを最適化しながら、「おすすめ」フィードへの配信を通じて、オーガニックトラフィックのシグナルも最大限に活用します。商品やLIVEルーム単位でROI目標を設定できる点も特徴です。

今回の取り組みでは、LIVE配信に加えてGMV Maxを組み合わせて運用いただいたことで、GMVやROASの向上につながったと考えています。



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三井田 悠 / TikTok for Business Japan, Global Business Solutions, Scaled Growth team, Agency Partnership Manager




コンテンツ起点で考えるTikTok Shop活用戦略


🔴三井田:これからTikTok Shopの活用に取り組む企業にとって、最も重要なポイントは何でしょうか?



🟢岩佐:まず大前提として、TikTok Shopは他社ECモールと異なり、「コンテンツがすべての起点になる」という点を理解することが重要です。動画やLIVE配信といったコンテンツがなければ、そもそもユーザーに認知されず、売上も立ち上がりません。そのため、まずはコンテンツへの投資を前提としたスタンスを持つことが必要だと考えています。

その上で、自社の予算やリソースに応じて、最適なコンテンツ戦略を設計していくことが重要です。バッカス様のように総合的なコンテンツ展開ができるケースもあれば、企業ごとに最適な形は異なるため、自社に合った戦略を継続的に実行していくことで売上は伸びていきます。

さらに、用意したコンテンツのポテンシャルを最大化するためには、GMV Maxの活用が不可欠です。ROI目標を設定しながら効率的に投資できるため、売上の立ち上がりを加速させることができます。

こうして初期段階から売上をスピーディーに立ち上げることで、レコメンドシステム上の評価が高まり、オーガニックでの露出やクリエイター投稿が増え、さらに売上が伸びていくという正の循環が生まれます。

こうした構造を踏まえると、TikTok Shopは戦略次第でどの企業にも成長のチャンスがあるプラットフォームだと考えています。



🔴三井田:今後、TikTok Shopの活用において、さらに強化したい取り組みがあれば教えてください。



🔵牧野:現在はTikTok Shop活用の初期フェーズとして、公式アカウントでの動画投稿やLIVE配信を中心に運用していますが、今後はクリエイター投稿の拡大にも注力していきたいと考えています。クリエイティブの総量が増えることで、TikTok Shop内での認知や接点が広がり、より大きな成長につながると見ています。

それに伴い、GMV Maxの活用もさらに強化していきます。クリエイター投稿やLIVE配信と組み合わせてGMV Maxを活用することで、再生数や売上の最大化だけでなく、クリエイター側の収益機会も広がるため、結果的に投稿数が増えやすくなるといった好循環が生まれると考えています。今後は、こうしたGMV Maxとクリエイター投稿のシナジーをより深く検証していきたいと考えています。

これまではLIVE配信を軸に売上を伸ばしてきましたが、今後は売れる兆しが見えた投稿や、エンゲージメントの高いクリエイティブに対しては、Spark Adsを活用して配信を強化していきたいと考えています。成果の出ているコンテンツを広告として活用することで、より多くのユーザーに効率的にリーチし、TikTok Shop内での売上拡大に加え、他社ECモールや他チャネルへの波及効果も高めていきたいと考えています。

さらに中長期的には、TikTok Shopとの相性を踏まえた商品開発にも取り組んでいく予定です。インソールは特性上、使用感を視覚的に伝えにくい側面があるため、より動画やLIVEで価値を伝わりやすくし、TikTok上での購買行動と相性の良い商品の開発を進めることで、事業全体の成長につなげていきたいと考えています。



🔴三井田: TikTokやTikTok Shopでの体験が、プラットフォーム外の購買にも影響を与えるケースは、ありがたいことによく耳にします。

いわゆる「TikTok売れ」と言われるように、オーガニック投稿や広告、TikTok Shopでの体験をきっかけに、オフライン店舗やECモールでの購買につながる流れが生まれています。TikTok広告は単なる広告ではなく、「商品が発見され、ユーザーと深くつながる場所」だと考えています。

GMV Maxの機能も日々進化しており、最新の機能やアップデート、事例などを代理店の皆様にしっかりと共有しながら、TikTok ShopとGMV Maxを組み合わせた形でご活用いただければと思っています。

今後も、ビジネス全体の成長に貢献できるよう、Agency Partnerとしてサポートしていきたいと考えています。