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SKAN 4.0およびTikTokについて

最終更新:2025 年 2 月

SKAN 4.0とは、AppleのStore Kit Ad Network(SKAN)の進化版です。ユーザープライバシーの重視に加えて、キャンペーン成功の測定方法に影響を与える大きな変化をもたらします。


SKAN 4.0と過去のバージョンの詳細については、WWDC 2022でのAppleの動画「SKAdNetwork最新情報」をご参照ください。


SKAN 4.0最新情報

SKAN 4.0における更新は以下の通りです。


クラウド匿名性:プライバシーへの新アプローチです。

  • 段階別プライバシーしきい値:Appleのクラウド匿名性により、プライバシーへの段階別アプローチが実現します。結果的に、Appleはクラウド匿名性段階に基づいてデータを選択的に広告主へ共有でき、より柔軟でプライバシー重視型のデータ共有が可能になります。

影響:広告主は、より関連性の高いデータをユーザープライバシーを犠牲にすることなく受信し、キャンペーン最適化やユーザーターゲティングを強化できます。


アトリビューションウィンドウ:LTVがより長期になります。

SKAN 4.0では、以前公開されていた24時間アトリビューションウィンドウが廃止され、0〜2日間・3〜7日間・8〜35日間という3種類のウィンドウが導入されます。これにより、獲得できるシグナルやコンバージョンの数が増加し、より包括的にキャンペーンの効果を理解できるようになります。


影響:広告主は、ユーザー行動とキャンペーン効果の理解をさらに深め、より良い意思決定とキャンペーン最適化を行えます。


:SKAN 4.0では、特定のアトリビューションウィンドウを短縮できる「LockWindow」機能を利用できますが、TikTokでは、データギャップが発生する可能性を考慮し推奨していません。


粗粒度コンバージョンスキーマ

Appleは、クラウド匿名性の向上を目的として、低・中・高コンバージョン値からなる粗粒度コンバージョンスキーマを導入しました。

  • 細粒度コンバージョン値:6ビット(64通りの組み合わせ)で構成されるこの値は、SKAN 4.0でも引き続き利用可能です。コンバージョンデータのレポートにおける粒度と正確性の高さが特徴です。

  • 粗粒度コンバージョン値:素粒度コンバージョン値では、低・中・高の分類が可能です。この値は、クラウド匿名性しきい値により細粒度データ共有が制限されている場合に、第1アトリビューションウィンドウ内で送信されます。また、第2・第3アトリビューションウィンドウ用のレポート方法でもあります。

影響:広告主は、SKAN 3.0以前よりも多くのデータを受信できます。


source_id

Appleは、2桁のキャンペーン識別構造を「source_id」と呼ばれる4桁の構造に変更しました。このIDはTikTokのバックエンドで使用され、特定のTikTokキャンペーンでのユーザーインタラクションに、アプリ内のユーザーエンゲージメントをアトリビューションする上で役立ちます。SKAN 4.0で桁が追加されたことにより、TikTokでは、より多くのクリック / 視聴データをエンコードできます。


source_idにエンコードされた新しいデータは、広告セットとクリエイティブのデータモデリングの向上を実現します。


Web2App

SKAN 4.0は、Safari用のWeb to Appアトリビューションに対応しています。


SKAN 4.0に移行するアプリ…TikTokの最新情報

TikTokのSKAN 4.0ソリューションでは、Appleの最新プライバシー重視型機能のメリットを活用できるよう、上記の追加事項に対応しています。SKAN 4.0への移行後に利用できる新機能の一例をご紹介します。


SKANポストバックシーケンス解説

ポストバックシーケンス解説は、TikTok広告マネージャーにて利用可能で、広告のパフォーマンスをアトリビューションウィンドウ別に分析できます。

  • 「1」とは、第1アトリビューションウィンドウ(0〜2日目)を指します。

  • 「2」とは、第2アトリビューションウィンドウ(3〜7日目)を指します。

  • 「3」とは、第1アトリビューションウィンドウ(8〜35日目)を指します。

SKAN postback sequence breakdown JPG

解説は、キャンペーン・広告セット・クリエイティブ単位で利用できます。


source_idフリーズ期間

SKANの旧バージョンでは、アトリビューションウィンドウが短期間でした。アトリビューションウィンドウが35日間に延長されたSKAN 4.0では、source_idの分配と予約の問題点が表面化しました。これを受けて、TikTok広告マネージャーでは「フリーズ期間」の決定機能を導入しました。これにより、一時停止しているキャンペーンのsource_idの予約期間をカスタマイズできるようになります。期間には3つのオプションがあります。

  1. 第1ポストバックを保証する

  2. 第1・第2ポストバックを保証する

  3. 3つすべてのポストバックを保証する


フリーズ期間のバランス

早すぎる段階でsource_idリソースを消費することなく、新しいキャンペーンを開始できるよう、フリーズ期間と残りのキャンペーン割り当てのバランスを調整することが重要です。


各オプションの使用場面

キャンペーンを一時停止する際には「第1ポストバックを保証する」オプションの選択が推奨されます。このオプションを選択した場合でも、TikTokのアトリビューションシステムは、正しいキャンペーンへ第2・第3ポストバックをアトリビューションし続けます。しかし、割り当てが限られている場合に選択すると、第2・第3ポストバックよりも割り当てを優先していることがTikTokに伝達され、TikTokは、必要な場合に新しいキャンペーンでsource_idを再利用します。


シグナル品質と信頼レベル

Appleのポストバックデータは、TikTokのキャンペーンデータに対応しています。Appleのsource_idに桁が追加されたことで、TikTokはSKANのモデル化データの信頼を上げ、クリエイティブパフォーマンスの測定を向上させられます。


よくある質問

SKAN 4.0への移行方法を教えてください。

SKAN 4.0への移行方法の詳細については「SKAN 4.0に移行する方法」をご参照ください。


SKAN 4.0用の新しい広告アカウントを作成する必要はありますか。

いいえ。SKAN 4.0用の新しい広告アカウントを作成する必要はありません。アプリ単位で生じる今回の変更では、アプリのプロモーションに関連づけられているすべての広告カウントが影響を受けます。このため、新しい広告アカウントを作成してもメリットはありません。


移行時にはSKAN 3.0キャンペーンを停止し、新しいキャンペーンをリリースするべきですか?

現在のキャンペーンを一時停止する必要はありません。SKAN 4.0への移行時、最初の4〜5日間はパフォーマンスに変動が見られる場合がありますが、これは移行期間中の新規キャンペーンにおいて想定される現象です。


TikTok用に別のスキーマを設定する必要はありますか。

必要ありません。スキーマは標準化され、最終目的に応じたイベントと収益カテゴリーを反映している必要があります。この原則は、すべてのアドネットワークに当てはまります。


SKAN 4.0への移行後、3つのポストバックすべてを即時に受信することになりますか。

即時ではありません。アトリビューションウィンドウの完了や、AppleからTikTokへのポストバックの送信は時間を要します。また、ユーザープライバシーのさらなる強化のため、Appleは、ポストバックの送信前に待機時間を無作為に追加しています。SKAN 4.0への移行が完了すると、ポストバックは下記のタイムラインで表示される予定です。


第1ポストバック

第2ポストバック

第3ポストバック

移行後にポストバックがTikTok広告マネージャーに反映され始めるまでの日数

3

9

36

移行後にポストバックがTikTok広告マネージャーで十分な成熟度に達するまでの日数

4

14

41


SKAN 4.0への移行後、予算に大幅な変更を加えた場合はどうなりますか。

予算を調整すると、即時ではなく3〜4日後に影響が見られます。加えて、予算変更の全体的な影響は、調整後41日間が完全に経過した後のパフォーマンスデータ指標に現れます。SKAN 4.0への移行後1週間は、予算に変更を加えないことが推奨されます。


スキーマを修正した場合、キャンペーンを一時停止する必要はありますか。

これは、アトリビューションウィンドウが短いSKAN 3.0ではベストプラクティスでしたが、SKAN 4.0では推奨されません。コンバージョンファネルが長期に渡るため(最大41日間)、キャンペーンの一時停止は推奨されません。代わりに、スキーマの変更回数を抑え、データの曖昧性を最小化することを検討してください。


キャンペーンを一時停止する際、ポップアップ画面で選択すべきオプションを教えてください。

選択は自由です。


キャンペーンを一時停止すると、TikTokは一定期間、キャンペーンに関連付けられているApple識別子を一時的にフリーズします。このフリーズにより、当該識別子を使用する今後のポストバックがキャンペーンへ正確にアトリビューションされます。これらの識別子はその後、新しいキャンペーンをリリースする際に再利用されます。(再利用できるのはデータが十分成熟し「凍結」の状態でなくなった後のみ)


考慮すべき主な項目をご紹介します。

  • キャンペーンの一時停止前:キャンペーンを一時停止するまでに受信したポストバックは、すべてTikTok広告マネージャーに統合され、さまざまなレポートツールで確認できます。

  • キャンペーンの一時停止後:キャンペーンを一時停止するまでに受信したポストバックは、キャンペーン割り当てに制限がなく、新しいキャンペーンを作成する必要がない場合にのみ、すべてTikTok広告マネージャーに統合され、さまざまなレポートツールで確認できます。この場合、TikTokはAppleのソース識別子を再利用し、一時停止したキャンペーンの第2・第3アトリビューションウィンドウについては、その後のポストバックを保証しません。


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