アドバンスドマッチング(ウェブ向け)について
最終更新:2023 年 8 月

アドバンスドマッチングはTikTokビジネスツールを介して利用可能で、メールアドレス・電話番号・顧客IDなどの顧客情報を送信して、ウェブサイトのイベントをTikTokユーザーとよりよくマッチングさせることができます。アドバンスドマッチングを使用することで、以下が可能になります。

  • より多くのコンバージョンを測定:ウェブサイト上で発生したコンバージョンを、TikTok上のユーザーとより多くマッチさせることができます。これにより広告のウェブサイトコンバージョンに与える影響をよりよく理解することができます。

  • キャンペーン最適化を促進:キャンペーン入札モデルを強化し、コンバージョンイベントを増やします。

  • リーチを拡大:より大規模なオーディエンスを構築し、TikTokでウェブサイトやアプリの顧客にリーチします。


アドバンスドマッチングを導入する

アドバンスドマッチングを有効化する方法には、手動と自動の2種類があります。可能であれば、手動および自動アドバンスドマッチングを同時に使用することをお勧めします。それは、この設定によりアドバンスドマッチングのパフォーマンスが最大化されるためです。金融サービスや医療など、規制がより厳しい、あるいは機密を扱う業種でビジネスを行っている場合は、自動アドバンスドマッチングではなく手動アドバンスドマッチングの使用を検討してください。

  • 手動アドバンスドマッチングとは、自社のウェブサイトからTikTokへの、顧客情報の受け渡しを指します。手動アドバンスドマッチングの導入には、ウェブサイト上の各イベントでコードを使用する方法と、パートナープラットフォームのデータ共有設定にて有効化する方法(パートナー統合をご利用の場合)があります。手動アドバンスドマッチングを利用すると、TikTokに受け渡すイベントや情報を柔軟に設定できます。

  • 自動アドバンスドマッチングとは、広告主がTikTokに対して、ピクセルがインストールされているページのフォーム項目を自動的に識別し、キャンペーンの測定・最適化・ターゲティングを目的として、ページに入力されたメールアドレス・電話番号をハッシュ化・収集することです。自動アドバンスドマッチングでは、ピクセルによるウェブサイトのスキャン、メールアドレスや電話番号などの顧客情報を有する入力欄の認識後、業界水準のハッシュ化アルゴリズム(SHA-256)のもと、顧客情報を安心安全に収集します。自動アドバンスドマッチングをより効果的に行うために、すべてのウェブページにピクセルを実装することをお勧めします。


利用可能なアドバンスドマッチング:


手動アドバンスドマッチング

自動アドバンスドマッチング

TikTok Pixel

利用可能(要コード)

イベントマネージャー内の設定から利用可能

パートナー統合

パートナープラットフォームから利用可能

イベントマネージャー内の設定から利用可能

イベントAPI

利用可能(要コード)

利用不可


上記以外にアドバンスドマッチングが必要な場面としては、動画ショッピング広告リターゲティング時や、ウェブサイトトラフィックオーディエンスに非アトリビューションイベントを追加する場合が挙げられます。


プライバシー

業界の標準的な手法に従い、顧客のメールアドレスと電話番号は、マッチング向けにTikTokのサーバーに送られる前にSHA256でハッシュ化されます。TikTokは、米国および英国において、ISO 27001の認証を取得しています。


情報の使用に関する詳細は、TikTokビジネス製品(データ)利用規約をご覧ください。


ベストプラクティス

アドバンスドマッチング利用時に留意したいベストプラクティス:

  • 可能であれば、手動・自動両方のアドバンスドマッチングを利用します。 手動・自動両方のアドバンスドマッチングを利用することで、アドバンスドマッチングのメリットを最大限に享受できます。コーディングを伴う手動アドバンスドマッチングには、デベロッパーリソースをお役立てください。手動アドバンスドマッチングの設定は、こちらをご確認ください。

    • 手動アドバンスドマッチングの設定に必要なリソースをお持ちでない場合でも、自動アドバンスドマッチングの利用で十分な成果を達成できます。

  • ウェブサイトコード権限や開発リソースをお持ちでない場合も、自動アドバンスドマッチングをご利用ください。 自動アドバンスドマッチングは、イベントマネージャーで簡単に設定できます。設定方法は、下記の「利用を開始する」にてご確認ください。

  • TikTok Pixelがすべてのウェブページにインストールされていることを確認してください:自動アドバンスドマッチングは、ピクセルがページにインストールされている場合にのみ有効になります。顧客情報を取得する一般的なページには、ログイン、登録、ゲスト注文(またはログインして注文)、ニュースレター、プロモーション登録などがあります。

  • ウェブサイトでの手動アドバンスドマッチングを行うため、可能な限り頻繁にメールアドレスと電話番号を取得します。メールアドレスや電話番号は、イベントごとの送信が推奨されています。手動アドバンスドマッチングの設定方法は、こちらをご確認ください。

  • ウェブサイトでのメールアドレスや電話番号の収集は、可能な限り迅速に行いましょう。

  • Cookieを併用して、アドバンスドマッチングを最大限活用しましょう。最適なパフォーマンス実現のため、自動および手動アドバンスドマッチングとCookieの同時利用をお勧めします。イベントマネージャー設定でのファーストパーティCookieの有効化をご確認ください。詳しくは「TikTok PixelにおけるCookieの使用」をご覧ください。


利用するアドバンスドマッチングのタイプを決定する上でのその他の考慮事項:

シナリオ

手動アドバンスドマッチング(MAM, Manual Advanced Matching)

自動アドバンスドマッチング(AAM, Auto Advanced Matching)

iFrame環境

TikTok Pixelと顧客情報が、iFrameにより分かれている場合は、手動アドバンスドマッチングをご利用ください。

TikTok Pixelと顧客情報の両方が、iFrame内もしくはiFrame外に存在する場合は、自動アドバンスドマッチングの利用も可能です。

サードパーティログイン手段

Facebook・Google・Appleといったサードパーティログイン手段に対応している場合は、手動アドバンスドマッチングをご利用ください。


サードパーティ支払いプラットフォーム

注文完了時に、顧客情報がサードパーティ支払いプラットフォーム(例:PayPal、AfterPay、ShopPay、AmazonPay、GooglePay)に直接提供される場合は、手動アドバンスドマッチングをご利用ください。


開発リソースやウェブサイトコード権限の有無


手動アドバンスドマッチングの利用に必要なウェブサイトコード権限や技術リソースをお持ちでない場合は、自動アドバンスドマッチングをご利用ください。

IMGピクセル

IMGピクセルは推奨されるソリューションではないものの、現在IMGピクセルを使用している場合、手動アドバンスドマッチングの設定が必要です。

自動アドバンスドマッチングはIMGピクセルをサポートしていません。


手動アドバンスドマッチングの利用を開始する

手動アドバンスドマッチングの有効化には、技術的リソースやコーディング経験が必要です。顧客情報のパスバックによるTikTok広告とコンバージョンのマッチングのため、ウェブサイトの各イベントへのアドバンスドマッチングコードの入力が推奨されています。


はじめに

  • 実装のための技術リソース。

  • ウェブサイトコードへのアクセス権限。

  • オーディエンスデータをパラメータとして追加する権限。

  • 既にウェブサイトのコードにイベントが設定されている。まだ設定していない場合、開発者ドキュメントからイベントを設定する方法についてご確認ください。

開始方法については、次をご確認ください:手動アドバンスドマッチングの導入ガイド


自動アドバンスドマッチングの利用を開始する

自動アドバンスドマッチングを有効にした場合、ピクセルが顧客情報(メールアドレスや電話番号など)を含む認識可能なフォームのフィールドを探し出し、暗号化された方法でこのデータを収集します。その後、この情報はTikTokでコンバージョンを広告とマッチングするために使用されます。このオプションはコーディングを必要としません。


TikTok Pixelの場合、イベントマネージャーの設定からピクセル設定で「自動アドバンスドマッチング」をオンにします。

AAM GIF

パートナー統合されたピクセルの場合、自動アドバンスドマッチングをオンにし、イベントマネージャーまたはコマースプラットフォームを通じたピクセル設定の更新が必要です。


利用の流れ

  1. ウェブサイト訪問後、訪問者は、登録・ログイン・問い合わせ・支払いのタイミングで顧客情報を入力します。

  2. 指定されたフォームイベントが発生すると、自動アドバンスドマッチングにより、メールアドレスや電話番号入力欄からの情報収集が行われます。

    • :自動アドバンスドマッチングは、ピクセルがインストールされているページで、指定されたイベントが起こった場合に起動します。

  3. 3. サイト訪問者の情報がメールアドレスや電話番号であれば、それを確認します。認証された情報は、業種水準のハッシュ化アルゴリズム(SHA-256)のもと、ブラウザ上でハッシュ化されます。

    • :送信される情報は、容認されたメールアドレスまたは電話番号のフォーマットである必要があります。

  4. ハッシュ化された情報は、HTTPSを通じてTikTokへ安全に転送されます。

  5. TikTokでは、TikTok広告へのイベントのアトリビューションを目的として、広告閲覧とピクセルイベントの紐付けにハッシュ化された情報を利用します。


パートナー統合を開始する

パートナー統合を使用している場合は、パートナープラットフォームのデータ共有設定で、手動アドバンスドマッチングを有効にしてください。詳細は、TikTok Pixelパートナーとのデータ共有をご確認ください。


パートナー統合を伴う自動アドバンスドマッチングの導入には、イベントマネージャーまたはコマースプラットフォームを通じたピクセル設定の更新が必要です。


アドバンスドマッチング(ウェブ向け)の詳細については、アドバンスドマッチング(ウェブ向け)のよくある質問をご参照ください。

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