サイバーグリップが進化させる成果報酬型モデル。AI活用で高める「TikTok広告のクリエイティブ供給力」

12月 08, 2025
サイバーグリップが進化させる成果報酬型モデル。AI活用で高める「TikTok広告のクリエイティブ供給力」

運用型広告の成果報酬型モデルへのニーズが高まりを見せる中、サイバーエージェントグループ初の成果報酬型の広告代理店として2025年11月に設立された株式会社サイバーグリップ。

AI活用によりクリエイティブの質と量を向上し、単価を維持したままCV数を着実に伸ばすなど、成果報酬型モデルでの成果を上げています。


今回は、株式会社サイバーグリップ 代表取締役社長の松橋氏を迎え、同社設立の背景からAI活用による広告運用の進化、今後の成長戦略まで、TikTok for Business Japanの牛田とともに語っていただきました。



サイバーグリップが進化させる成果報酬型モデル。AI活用で高める「TikTok広告のクリエイティブ供給力」



サイバーグリップが「成果報酬型」モデルに取り組む背景


🔴TikTok for Business 牛田(以下、牛田):サイバーグリップの事業内容について教えてください。また、新会社として設立に至った背景や、立ち上げ時のビジョンについてもお聞かせください。



🔵株式会社サイバーグリップ 松橋氏(以下、松橋):サイバーグリップは、TikTokをはじめとするデジタルプラットフォームの運用型広告を成果報酬型で提供する広告代理店として、2025年11月に設立されました。

私は元々はサイバーエージェントのインターネット広告事業本部にて営業局で、主にマージン型の広告主を担当していましたが、現場では「成果報酬でお願いしたい」という相談が年々増えていました。実際、市場全体を見ても成果報酬型のニーズは急速に伸びており、これは明確な潮流だと感じていました。

また、成果報酬型の広告代理店も増えていることから、サイバーエージェントとしてもその領域に本格投資することになり、2025年4月から約半年をかけて、成果報酬型の運用を社内でテストする期間を設けました。インターネット広告事業本部の中に「成果報酬事業本部」を立ち上げ、3社で実証を行ったところ、すべての案件で成果が出たんです。この実績を踏まえ、専業として事業化するべきだという判断の下、今回子会社としてサイバーグリップを設立しました。


私たちは、広告主の確認作業を可能な限りゼロにすることを前提にしています。広告運用においてクリエイティブなどの変数が成果に大きな影響を与える一方で、広告主による確認のプロセスで運用が止まってしまうという課題感がありました。これからの時代の広告運用において、ここは確実に改善すべきポイントです。

広告代理店として従来必要だった定例のコミュニケーションや振り返りミーティングも極力なくし、その代わりに、成果報酬という形で結果に責任を負い、すべてのリソースを集中するというモデルにしています。

つまり私たちのビジョンは、「広告主は“本来時間を使うべきこと”に集中し、サイバーグリップは成果に徹底的に向き合う。その結果、双方にとって最適な時間配分が生まれる“Win-Winの関係”を築くこと」です。



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松橋 知広 氏

株式会社サイバーグリップ 代表取締役社長

2022年に新卒で株式会社サイバーエージェントへ入社。インターネット広告事業本部 第3営業本部で、メガベンチャーからスタートアップまで幅広い新規クライアントの広告支援に携わる。2025年10月、サイバーエージェントが新たに設立した株式会社サイバーグリップの代表取締役社長に就任。




「成果報酬型」モデルが広告主にもたらす価値と可能性


🔴牛田:御社の「成果報酬型」モデルの具体的な仕組みと、広告主にとってのメリットについて教えてください。



🔵松橋:従来の「フィー型」では、成果の大小に関わらず広告費が消化されていくため、広告主としてはどうしてもクリエイティブ確認に時間をかけたり、CTR・CPCといった手前の指標に意識が向きがちになります。結果として、本質的ではない部分にリソースが割かれてしまう構造がありました。


私たちは、まずその前提を変えたいと考えました。


「成果報酬型」では成果が出た分だけ費用が発生する仕組みなので、広告主のリスクが非常に低いことが一番のメリットです。加えて、クリエイティブ確認を最小限に抑えられるため、そこに取られていた工数を、より本質的な「商品・サービスの磨き込み」へ回すことができます。

マーケティング担当者の方々は、広告運用だけでなく、商品開発や改善など幅広い業務を担っていますが、成果報酬型によって、その領域にしっかり時間を割けるようになります。 この 「リスクの低減」と「リソースの最適化」 の2つが、広告主にとって特に大きなメリットだと感じています。



🔴牛田:プラットフォームとしても、成果報酬型は戦略的に非常に価値のあるモデルだと考えています。

まず広告主にとっては、費用対効果が明確であることが大きな価値です。TikTokにまだ挑戦したことがない企業や、中小企業・D2Cブランドにとっては、心理面・予算面の両方で参入ハードルが下がり、非常に取り組みやすくなります。


さらに、昨年リリースしたAI搭載の自動化ソリューション「Smart+」をご活用いただくことで、運用パフォーマンスの安定性も一段と高まりました。実際、昨年末からの1年間で最も売上が伸びた領域のひとつが、成果報酬型サービスを提供されている広告代理店のD2C案件です。

これは、「Smart+」などのAI搭載ソリューションを活用しながら、広告代理店が高い運用力で安定した広告効果を広告主に還元できている結果だと認識しています。

広告主にとっては、リスクを抑えながらTikTokにチャレンジでき、それが広告主基盤の拡大や潜在需要の喚起につながる点が、戦略的に重要な価値だと考えています。


サイバーグリップ様は、サイバーエージェントの連結子会社として培ってきた豊富な知見と強力なクリエイティブ制作体制を活かすことで、他社との差別化や提案力が一層強まり、収益機会の拡大にもつながると感じています。



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牛田 万莉子

TikTok for Business Japan

Global Business Solutions, Performance Agency Division, Digital Agency Group, Agency Partner




AIが支えるクリエイティブ最適化と成果最大化


🔴牛田:「AIによるクリエイティブ制作」について、具体的にどのようなプロセスで運用されていますか?



🔵松橋:現在、サイバーエージェントには「極(きわみ)シリーズ」として、極予測AI・極予測LP・極予測TD(タイトル&ディスクリプション)などのソリューションがあります。

これらは、広告効果を事前にAIが予測し、「現在配信中のクリエイティブより効果が出る」 とスコアで保証されたものだけを納品できる仕組みです。

従来は、ある程度手探りの状態で制作し、配信しながら検証していくしかありませんでしたが、「極シリーズ」を活用することで、初期段階から一定以上のクオリティが担保されたクリエイティブを制作できるようになりました。ここは非常に大きな変化だと感じています。


制作プロセスとしては、まず担当デザイナーがコピー、素材、背景といった要素を分解し、それぞれをAIの管理画面に入力します。AIが最も高いスコアを出す組み合わせを提示し、それを合体させることで、効果予測に基づいたクリエイティブが完成します。

このAIが学習しているのは、サイバーエージェントが20年以上にわたり蓄積してきた広告配信データです。膨大で質の高いデータをもとに、大量かつ高精度なクリエイティブを効率的に制作・検証できる点が、「極シリーズ」の強みだと感じています。



🔴牛田:「極シリーズ」の活用によって、実際に成果が生まれた事例があれば教えてください。



🔵松橋:サイバーエージェントの広告事業本部全体を通じても多くの成功事例がありますが、その中から成果報酬型の運用で顕著な成果が出た事例をご紹介します。

まず、メディアサイト関連の企業では、成果単価を維持したままCV数が128%改善しました。また、不動産関連の企業ではCV数が150%改善、人材関連の企業でもCV数が117%改善しています。


いずれの事例も、単価を据え置いたまま純粋にコンバージョンが伸びている点が非常に大きな価値だと感じています。

成果報酬型の運用において、この「単価維持 × CV向上」は広告主にとってメリットが大きく、「極シリーズ」の効果がしっかり表れた事例だと言えると思います。



🔴牛田:御社の事例にもあるように、TikTok広告において、AI活用は今後ますます中核的な役割を担っていくと考えています。


まず前提として、TikTok広告ではクリエイティブの質と量を高いレベルで担保することが必須です。

ショートムービープラットフォームである以上、クリエイティブの消費スピードが速く、トレンドの移り変わりも非常に早いため、いち早くトレンドを捉えてクリエイティブに反映し続ける必要があります。

その点で、当社が提供する生成AIを活用したクリエイティブソリューション「TikTok Symphony」をご活用いただくことは非常に有効です。

効果の高かったクリエイティブを複数パターン作成したり、別商材に横展開することで、質と量を確保しながら制作スピードやコストを最適化できます。

これは、どの広告代理店・広告主にとっても、今後ますます重要な取り組みになると感じています。


また、運用効率と成果最大化という観点では、2024年秋にリリースしたAI搭載型の自動化ソリューション「Smart+」も欠かせません。AIが学習データに基づいて最適な広告セットやクリエイティブを判断することで、CPAの安定や広告成果の向上につながっています。

成果報酬型モデルでは広告成果がダイレクトに評価されるため、AIプロダクトを活用しながら安定したパフォーマンスを提供し、運用効率を高めていくことが広告主のリスク低減に直結します。

こうしたAIを活用した複数のソリューションを組み合わせることは、今後のTikTok広告で安定的に成果を出すための大きな鍵になると考えています。




サイバーグリップが描く、成果報酬型モデルの成長戦略


🔴牛田:今後、どのようにサービスを発展させていく予定ですか?



🔵松橋:成果報酬型というと、アフィリエイト色の強い商材を扱う広告主をイメージされることもありますが、私たちはそこを主戦場とは考えていません。

サイバーグリップでは、サイバーエージェントと同じ広告審査基準に基づいて運用を行っています。

そのため、通常のデジタルプラットフォーム広告と同様の広告環境でもしっかりコンバージョンが伸びていく広告主とご一緒したいと考えています。

その上で、成果報酬型でも健全に成果を出すためには、商品・サービス自体に力がある企業やブランドとの取り組みが非常に重要です。

現在は、そうした企業からのお問い合わせも増えており、まずは丁寧にお話を伺いながら、どの領域が当社にとって次の成長ポイントになるのかを見極めている段階です。



🔴牛田:TikTok for Businessとの連携によって、広告主にはどのような価値を提供していきたいとお考えですか?



🔵松橋:牛田さんからもお話があったように、TikTokでは自動ターゲティングや面の最適化、生成AIを活用したクリエイティブソリューションなど、プラットフォーム側の機能が急速に進化しています。その中で、クリエイティブの重要度はこれまで以上に高まっていると感じています。


一方で広告主には、「制作費をかけづらい」「社内で作れず外注が必要」「本数を増やしたいが確認工数が多くなる」といった課題が依然としてあります。

サイバーグリップでは、クリエイティブ制作費をすべて無償とし、広告主には成果報酬単価のみでご利用いただけるモデルを採用しています。すでに大量のクリエイティブを制作し、運用と検証を高速で繰り返す体制を整えています。

TikTok for Businessの新機能と、当社の「高いクリエイティブ供給力 × 成果報酬モデル」を掛け合わせることで、広告主にとってより利用しやすく、リスクの少ない広告環境を提供していきたいと考えています。



🔴牛田:サイバーエージェント様はTikTokの代理店向けアワードで2年連続グランプリを受賞されていることもあり、TikTok広告のナレッジが非常に蓄積されていると感じます。その連結子会社であるサイバーグリップ様が成果報酬型モデルを担われていること自体に、大きな価値があると考えています。

今後は、AIプロダクトの活用も含め、より多くの広告主にTikTokをご利用いただけることで、プラットフォームとしての価値向上にもつながると期待しています。

その中で成果報酬型は、広告主・広告代理店の双方にとって満足度の高いモデルとして、さらに成長していくのではないかと考えています。




記事を読んでサイバーグリップに相談してみたいと思った企業担当者のみなさまは、ぜひ以下よりお問い合わせください。

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