バイトルが導入のTikTokツールでCVR150%

11月 13, 2024

※この記事は日経エンタテインメント!(2024年11月1日発売 12月号)、日経クロストレンド(2024年11月6日)に広告掲載したものです。

バイトルが導入のTikTokツールでCVR150%

人材サービス事業を展開するディップが、2024年5月からの4カ月で約200本にも及ぶ TikTokクリエイターを起用した広告動画を配信し、インストールや応募効率向上にも寄与した。

一般的な広告制作では考えられないスピード感と配信数は「TikTok Creative Challenge」(以下、TTCC)という広告制作サポートソリューションを活用することで実現した。

活用の狙いやメリットは? ディップの橋場瑠海氏と澤田朱音氏、同社のTikTok運用のコンサルティングを務めるサイバーエージェントの細田優喜子氏、そして、TikTok for Business Japanの桑原裕也氏に話を聞いた。


バイトルが導入のTikTokツールでCVR150%

前列(左)ディップ 橋場瑠海氏 (右)同 澤田朱音氏、後列(左)TikTok for Business Japan 桑原裕也氏 (右)サイバーエージェント 細田優喜子氏



アルバイトや派遣、正社員など様々な求人情報サービスを手掛けるディップ。特にアルバイト・パートの求人情報を扱う「バイトル」アプリのインストールや、実際の求人への応募増を目的に、2023年からTikTokでの広告展開に力をいれている。一定の効果を感じているものの、ある悩みを感じていたという。


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ディップが運営するアルバイト情報検索サイト・バイトルのバイトルアプリ



🔵澤田朱音(以下、澤田):バイトルアプリのインストール獲得や求人応募促進をKPIに、様々な媒体で広告を展開している中、TikTokは獲得効率が良いため、利用が拡大しています。サイバーエージェントさんには、主に時給や職種などについて直接言及するクリエイティブを作っていただき、効果を上げています。一方、“受ける”クリエイティブの傾向が次第に限定されるようになってきたため、クリエイティブの幅を広げたいと思っていました。


🔴細田優喜子(以下、細田):TikTokは、純広告を含めても強制視聴がないので、広告も含めてユーザーが見たいコンテンツを選べるプラットフォームです。そこで、ユーザーに親和性の高いTikTokクリエイターさんを起用したクリエイティブも作りました。他のプラットフォームで配信しているクリエイティブと比べても、クリエイター・クリエイティブはインストールや応募への寄与が大きかったのですが、本数を作るのに時間がかかってしまうという課題がありました。本数が少ないと、クリエイティブが摩耗して、効率低下につながることも懸念されます。


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ディップ マーケティング統括部 メディアマーケティング部アドマネジメント課 エキスパート 澤田朱音氏



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サイバーエージェント インターネット広告事業本部 TikTok局 コンサルタント 細田優喜子氏



そこで、TikTok for Business Japanの桑原裕也氏が提案したのが、今年初めから運用がスタートした広告制作をサポートするソリューション「TikTok Creative Challenge」(以下、TTCC)だった。


🟢桑原裕也(以下、桑原):TTCCは、シンプルに申し上げると、最小限のリソースでTikTokクリエイターさんによるクリエイティブの大量供給が受けられるソリューションです。広告主様が注力したいことや、発信したい内容をオンラインプラットフォームTTCCに記載していただくと、それに基づいて登録しているクリエイターさんが自由な発想で動画を制作します。上がってきた動画について修正が必要な場合、プラットフォーム上でメッセージを送っていただくことでスピーディーに動画の修正も可能です。クリエイターさんにとってはコンペに参加するイメージですね。すべての動画が採用されるわけではありませんが、チャンスが広がりますし、広告主様にとっては短期間に大量のクリエイティブを使えるメリットがあります。

広告主様はTTCCで制作したクリエイティブにて一定の配信金額をご出稿いただくと、このプラットフォームを無料でご利用いただけます。


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TTCCのトップ画面



🔵澤田:24年4月にTTCCの提案をいただいて、5月から活用しているのですが、9月中旬までに累計300本を超えるクリエイティブをクリエイターの皆さんに制作いただきました。その中で実際に配信したのは、約200本。

クリエイターの皆さんはTikTokらしさやそのトレンドを知っているので、自分たちが予想していないような多様なクリエイティブが上がってきます。最初の頃は、これまでの広告に近いバイトルアプリを説明するようなクリエイティブを優先的に選んでいたのですが、ある時Vlog形式や1人芝居のようなクリエイティブがぐっと伸びたのです。それからは形式にこだわらず、ブリーフで記載した条件を守っていれば、基本的にOKとしています。サイバーエージェントさんとTikTok for Businessさんのアドバイスを参考にブリーフを作っていることもあって、誤った訴求の仕方をするクリエイティブが上がってくることもありません。監修にかかる時間は1本1分以内。本数を供給するというところに重きを置いて選定しています。


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🟢桑原:ブリーフは「バイトルのユニークセリングポイントは何か」を明確にし、かつ、優先順位をつけた上で記載するのが大切とお伝えしています。そのうえで、どうユーザーに訴求していくのかという、“遊び”の部分をクリエイターさん側にお任せするのが良いですね。


🟣橋場瑠海(以下、橋場):通常、クリエイターさんを起用する場合は、アサインする事務所などを挟みますし、監修する場合にも一定の時間と工数を要します。従来の方法で200本ものクリエイティブを配信するのは、日程的にもコスト的にも難しい。そういった意味でも、TTCCはすごく画期的だなと感じます。


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TikTok Creative Challenge(TTCC)のブリーフページ



🔴細田:TTCCのプラットフォームから直接配信できるのがありがたいですね。わざわざダウンロードしてアップロードしてといった手間がないのです。


🔵澤田:TTCCでクリエイティブを量産した結果、アプリのインストールや応募効率向上などの面で具体的な効果も出ています。


🔴細田:TTCCのキャンペーンは、CVRが既存のキャンペーンよりも1.5倍と高くなりました。最も大きいのが費用対効果ですね。TTCCの利用を開始してからはTikTokで配信いただくご予算のメインボリュームがTTCCのキャンペーンとなったのですが、効果をけん引してくれましたので、これだけの数の配信をしても、KPIであるインストール単価、そして応募単価の面で見合っています。


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ディップ マーケティング統括部 メディアマーケティング部アドマネジメント課 課長 橋場瑠海氏



短い期間でクリエイターが手掛けたクリエイティブを配信できるTTCC。その魅力を、どのように感じているか、そして今後の活用方法について聞いた。


🟣橋場:TikTokではユーザーに受けるトレンドや当たる広告のポイントが目まぐるしく変わります。「この広告が良かったから、それを下敷きに新しい広告を作ろう」と考えても、配信するタイミングではもう旬ではなくなることがあります。プラットフォームごとのトレンドを捉えて、またユーザーさんに好意的に受け取ってもらえるような広告を作ることは非常に難しい課題なのですが、クリエイターさんに作っていただいてすぐに配信できるTTCCはその課題を一気に解決してくれました。


🔵澤田:今はアプリのインストールに重きを置いて活用しているのですが、やはりその先の応募がより重要な指標です。今後は応募促進のためにTTCCを活用していきたいと思っています。そのためには、どのようなブリーフにすればいいか、またどのようにクリエイターさんとコミュニケーションを取ったら応募につながるような動画をアップロードしていただけるのか、今後チャレンジしていきたいところです。


🟢桑原:TTCCで、クリエイター・クリエイティブの大量供給が可能になり、“横の広がり”は得られました。次のステップとして、どういった内容のクリエイティブのパフォーマンスがいいのかという、縦の軸で分析も必要というお話もさせていただき、実行に移していただいております。


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TikTok for Business Japan, Global Business Solutions, Strategic Accounts, Manager, Recruiting & Real Estate 桑原裕也氏



🔴細田:同じクリエイターさんに、例えば“あるある風”や“インタビュー風”などフォーマットを変えた制作も依頼し、検証もしています。また、我々代理店としては、どういった配信設計がベストかを探っていくことにも注力していきたいです。ディップさん、TikTok for Businessさんとナレッジを深めていきたいと思います。


🟣橋場:今、弊社では主にバイトルでTikTokを活用していますが、まだユーザーさんに浸透してない弊社の他のサービスについても、TikTok for Businessさんの力をお借りして伝えていきたいですね。


🟢桑原:私としては、ディップ様をはじめとするHR領域のサービスとTikTokの親和性が急速に高まってきていると感じています。TikTokは、自分の日常や日々の体験を発信していく場。働くことも、その多くの人が毎日行う活動です。現在TikTokとTikTok Liteを合計すると、毎月3300万人以上の方々に利用していただいており、HR領域の皆様にTikTok広告活用の可能性を感じていただけるよう提案を進めていきたいと思います。