7月27日(木)に開催したTikTok for Business公式ウェビナー「TikTok for Business Marketing Community」では、Web広告主向けに、プライバシー保護と高いマーケティング効果を同時に実現するための最新ソリューションについて、導入から実践までを詳しく解説しました。 ウェビナーの詳細については、アーカイブ動画をご覧ください。
進化するデジタル環境の中、TikTokでは将来を見据えながらマーケティングソリューションを構築しています。
また、プライバシーに対するユーザーの意識が変化しており、広告主が利用するデータについてもプライバシーに配慮しながら変化していく必要があります。
このような環境下において、TikTokは安全で安心なソリューションとして、ターゲティング、最適化、自動化ソリューション、計測ツール等各種機能を提供しています。
今回のウェビナーの「導入編」では、TikTok for Businessが提供するWeb広告主向けソリューションの活用方法をご紹介し、「実践編」では各ソリューションの導入方法についてご紹介しました。
プライバシー保護を重視した世界的な取り組みは、デジタルマーケティングにさまざまな影響を与えています。
計測:イベントやコンバージョン数の正しい把握が難しくなっている
ターゲティング:リーチしたいオーディエンスに届けられない
最適化:マーケティング効率(CPA / ROI 等)が悪化
そのため、広告のパフォーマンスを高めるためには、安全で信頼性の高い「シグナル」が必要になります。
「シグナル」は、安全なデータ連携を通じて、ユーザーがウェブサイトやアプリで行ったアクション(イベント)を正確に計測し、そこから学習することができます。
ウェブサイトシグナル:ウェブ上でどのようなコンテンツを利用しているかを把握する
アプリ内シグナル:どのようなアプリを利用しているかを把握する
オフサイトシグナル:広告主が提供するデータ
オンサイトシグナル:TikTok上でのユーザーインタラクションに関するデータ
ユーザーのプライバシーをきちんと保護しつつ、広告のパフォーマンスも最大化するには、これらのシグナルを総合的に活用することが必要です。
シグナルは、ツール、イベント、パラメーター、識別情報の4つの要素で構成されています。
TikTokでは、ウェブサイトの中にスクリプトを入れて、ブラウザにてシグナルを送る場合は「TikTok Pixel」※1、サーバー間で連携し、APIにてシグナルを送る場合は「Events API」※2を活用することになります。
※1 TikTok Pixel:TikTokの広告主がウェブサイト上で特定のアクションやイベントを追跡するためのソリューションです。
※2 Events API:広告主のサーバーからイベントを直接TikTokのサーバーに共有できるサーバー間連携のソリューションです。
TikTok Pixel、Events APIのどちらであっても、イベント、パラメーター、識別情報のデータは同じです。トラブルやデータ欠損に備えて、TikTokでは、PixelとEvents APIの併用を推奨します。調査では、PixelとEvents APIの併用により、イベント数が+19%増加し、CPAが+15%改善されるという結果が出ています。
広告主のサイトやアプリ上で行われたアクションやコンバージョンを追跡します。
例:ECサイトの場合は、コンテンツ閲覧、カートに追加、注文開始、支払い完了などがあります。最終のコンバージョンだけでなく、フルファネルでの計測が重要です。TikTokでは4イベント以上の設定をおすすめします。
イベントへの付加情報を指します。(例:「支払い完了」というイベントに対して、商品のIDや販売金額など)
これらの情報は、広告がユーザーに表示された際に、ユーザーの興味や購買意向を理解するのに役立ちます。イベントマネジャーを使用して簡単に設定できます。
PixelまたはEvents APIで安全にハッシュ化されたユーザー情報(メールや電話番号)をイベントに加えて送信する仕組みです。広告主には「自動」と「手動」の2つの設定方法があります。
技術リソースがある広告主やマッチング機能を最大限活用したい場合は、「手動」でPixelまたはEvents APIにコードを追記することができます。一方、簡単な設定を希望する広告主は、イベントマネージャー上のトグルをONにするだけで「自動」設定が可能です。TikTokでは、両方の設定方法を推奨しており、手動設定の詳細については「実践編」の動画をご覧ください。
Cookieはイベントの測定、キャンペーンパフォーマンスの最大化、広告のパーソナライズの目的などに使用されます。3P Cookieの廃止に対応するために、1P Cookieの活用が重要となっています。TikTok Pixelでは、1P Cookieを利用の際には広告主からの許可が必要となり、トグルをONにする必要があります。
以上のようにTikTokでは、広告主が簡単な設定をするだけで、プライバシー保護と広告パフォーマンスを両立できるソリューションを提供しています。
TikTok PixelとEvents APIは「道路」のようなツールですが、これだけの設定だけでは十分ではありません。重要なのは、これらのツールを活用して「何を運ぶか」です。つまりイベント、パラメーター、識別子などの情報です。これらのデータを適切に活用することで、効果的な広告配信とターゲティングが可能となります。
実践編では、技術レベルに応じた実装方法をいくつかご紹介します。
開発リソースが限られている場合、TikTok広告マネージャー(TTAM)を使用すると簡単に操作できます。
Google Tag Manager(GTM)に基礎知識がある場合や、代理店が広告主のサイトにコードを挿入できない場合に役立ちます。
GTMをさらに活用して、高度な設定を目指す場合に適しています。
ウェビナーの詳細については、アーカイブ動画をご覧ください。
TikTok for Businessでは、広告代理店や広告主など、すべてのビジネスパートナーの皆様を対象とした公式ウェビナーを定期開催しています。
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