人気TikTokクリエイターから学ぶ、ショート動画マーケティングの今と未来

12月 08, 2023
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TikTok for Businessでは、ブランドがTikTokを使ってクリエイティブにマーケティング活動を行い、ビジネスにインパクトを与えるためのあらゆるサポートを行っています。


その一環として、7月27日に広告主、ビジネスオーナー、広告代理店向けイベント「READY, SET, CREATE! TikTok for Businessオンラインマスタークラス」を開催しました。


本イベントでは、TikTok人気クリエイターやTikTok for Businessのエキスパートをゲストに迎え、TikTokでブランドを成長させ、ビジネスを成功させるために不可欠なクリエイティブに関するヒントやベストプラクティスをお届けしました。


本記事では、人気TikTokクリエイター『マツダ家の日常』の関ミナティ氏のトークセッションで語られたショート動画マーケティングの今と未来についてご紹介します。


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TikTokフォロワーが620万人・YouTube登録者数1110万人を超える*『マツダ家の日常』はクリエイターという枠を超えて、書籍の出版やメディア出演など活躍の場を広げています。

また『チームマツダ家の日常』として、広告主に向けたクリエイターマーケティングや企業アカウントの運用代行も多数手掛けており、今やショート動画マーケティングのトップランナーとなっています。

*2023年11月時点


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ショート動画マーケティングとは

最近の動画の視聴者は、毎日たくさんの量の動画を見ているため、自然と“目利き”になっています。

「この動画はどういう内容か」「最後まで見る価値があるのか」などを無意識のうちに判断できるようになっており、『チームマツダ家の日常』によると、ショート動画の場合は、サムネイル、アイコン、再生数などの情報もあるため、1.5秒で判断しているようです。

視聴者の“目利き”レベルが上がることは「動画を見てもらえないかもしれない」という懸念につながりますが、しっかりとしたクリエイティブを作っていれば、“目利き”である視聴者はそれを見抜いてくれます。

また、広告であっても、きちんとTikTokのことを理解し、TikTokが好きで、クリエイターのことを理解した上でクリエイティブを作れば、視聴者はポジティブな姿勢で見てくれます。


そこで重要となるショート動画マーケティングには、


  • 訴求したい商品・サービスをクリエイターに紹介してもらう「クリエイターマーケティング」

  • 広告や投稿を通じて認知された商品・サービスをより深く理解してもらうための「自社アカウント運営」


の2つがあります。


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■クリエイターマーケティングを成功させるには

TikTokの特長の一つである「おすすめ」フィードは、レコメンド機能の精度が高いため、ユーザーの潜在的な興味を引き出すことができます。

従来の広告は、商品・サービスへの興味が顕在化されたユーザーをターゲットにしていましたが、TikTokでは動画への反応によって、潜在的に興味を持っているユーザーに向けてアプローチをすることができます。

また、TikTokには多様なコンテンツがあり、あらゆるジャンルのクリエイターが存在するため、どんな商品・サービスでも紹介することができます。


では、クリエイターを活用した広告をスキップされにくくするためにはどうすればよいでしょうか?


そこで重要なのが、以下を理解した上でのクリエイターの起用です。


  • TikTokでは、今何が受け入れられ、流行っているのか

  • そのクリエイターは何が受け入れられ、バズっている要因は何か

  • 紹介したい商品・サービスの本質は何か


しかし、ただクリエイターと商材を掛け合わせるだけでは、結果につながるクリエイティブは作れません。その理由は、クリエイターは動画を作るプロであって、広告のプロではないからです。


そのため、クリエイターへの的確なディレクションができる、TikTokやショート動画に詳しいマーケターが必要になります。彼らは同時に、「クリエイターをどう選べばいいのか」「TikTokで受け入れられるクリエイティブの作り方が分からない」といった広告主の課題にも答えることができます。


『チームマツダ家の日常』は、ショート動画マーケターとして、企業やブランドとクリエイターの間に立ち、双方の本質や強みを理解した上で、クリエイティブ制作から配信までを一気通貫で対応しています。


TikTokでは毎日多くのユーザーが動画を見ています。ショート動画は短い尺の中に、たくさんの要素が詰め込まれているため、詳細なターゲット分析ができます。つまりTikTokでは、動画を見てもらうことを通じて、多くのユーザーが短いアンケートに答え続けているということになります。


それこそが、TikTokが起こしたショート動画マーケティングの革命です。



■自社アカウント運用のメリットとは

これまで「広告主は、広告に関することのすべてを外部に依頼する」ということが当たり前とされてきましたが、TikTokで自社アカウントを運用すれば、広告に関するすべてを自社で対応できるようになります。


広告やクリエイターのPRによって商品・サービスを多くのユーザーに認知してもらった時、より深い興味や理解につなげるために自社アカウントが必要になり、フォローしてもらうことで、次の商品・サービスをPRできるようになります。


TikTokは、広告によって一気に第一想起を獲得できるというメリットがありますが、ユーザーに興味を持ってもらえない広告を拡散すると、それがデメリットになる危険性もあります。それを防ぐために重要なのが、クリエイティブの質を高めることです。



ショート動画マーケティングに最適なTikTokの広告フォーマット

TikTokの広告フォーマットには、Diversion(通常広告)とSparkAdsがあり、クリエイターや自社アカウントを活用する場合はSparkAdsを活用するケースが多くなっています。


Diversionは、基本的にはLPに遷移させますが、SparkAdsはアカウントプロフィールへ遷移させることができます。またDiversionは、テストを繰り返して修正を重ね、ユーザーに刺さる表現を探しにいくスタイルですが、SparkAdsはクリエイターの知識やスキルをフル活用するため、伸びやすい広告を作ることができます。


また、自社アカウントで既に伸びている投稿や反応のよかった投稿などをさらに展開していくという利用方法も多く見られます。


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SparkAdsは、コンバージョンレートが「TikTokクリエイターの起用なし」の動画よりも140%高くなっており、認知度のリフトも著名人を起用した動画よりも21.8%高くなっています。TikTokを熟知したクリエイターのパワーを最大限に活用できるため、効果が高くなっていると言えます。


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自社アカウント運用に役立つTikTokクリエイティブソリューション

TikTokでは、質の高いクリエイティブを作成するために「動画エディター」「動画テンプレート」などのクリエイティブツールを提供しています。

また、「CapCut」「Canva」などサードパーティが提供しているさまざまなツールも活用することができます。


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さらに、TikTokネイティブ動画機能として以下が利用可能です。



■テキスト読み上げ

TikTok動画のテキスト読み上げ機能は、テキストを機械音声ではなく、流暢に読み上げる音声へと変換することができます。読み上げる声は、複数の人気クリエイターの声から選択可能です。


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■キャプション

TikTokは基本的に音声と一緒に楽しまれるケースが多いものの、テキストを用いて重要な情報を視覚的にアピールすることは重要です。キャプションも標準機能で簡単に追加することができます。


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その他のネイティブな機能として、「カウントダウン」「トランジション」「フィルター」「速度」「アプリ内エフェクト」「テンプレート」が利用可能です。


クリエイティブツールや機能を活用し、ブランドの価値を守りながら、TikTokのトレンドに合わせてクリエイティブを作っていくことがTikTokマーケティングでは重要です。


今回ご紹介したショート動画マーケティングのポイントは、TikTokを活用したマーケティング戦略策定へのヒントとなっています。

またクリエイティブツールは、高品質な動画コンテンツ作成にお役立ていただけます。


より効果的なクリエイティブを制作し、TikTok活用によるビジネスインパクトを最大化しましょう!