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TikTok広告マネージャーでは、iOS14以降のユーザー限定の専用キャンペーンを作成できます。専用キャンペーンは、iOS14以降のデバイスを使用しているユーザーを限定的に対象とするためのソリューションを提供する一方で、一部のキャンペーン機能および広告作成のプロセスに影響を及ぼします。
この記事では、専用キャンペーンの作成・管理・レポートへのアクセス方法についてご紹介します。
専用キャンペーンにて所有できる専用キャンペーンのID数は、TikTok広告マネージャーに登録済みのiOSアプリ1つにつき11件までという上限が設けられています。iOSアプリごとの専用キャンペーン管理効率化のため、iOS 14専用キャンペーンの割り当てを把握できるステータスを作成しました。
TikTok広告マネージャーのさまざまな場所で参照されるこれらのステータスには、次のものが含まれます。
利用可能なキャンペーン:新規キャンペーンに利用できる専用キャンペーン。
使用中のキャンペーン:現在配信中または配信が予定されている専用キャンペーン。
リセット後に利用可能:最近一時停止または削除されたキャンペーンは、利用可能になるまでに72時間かかります。
注:iOS14専用キャンペーンは、手動で削除または停止しない限り、「リセット後に利用可能」のステータスにはなりません。予算が足りなくなったり、期限切れとなった場合は、使用中のステータスが維持されます。例えば、以下の表を見ると専用キャンペーンの利用可能状況が、キャンペーン作成後、予算不足となった場合、削除後、リセット後に変更されることがわかります。
TikTok広告マネージャーのさまざまな場所で参照されるこれらのステータスには、次のものが含まれます。
使用中の広告セット割り当て枠:使用中の専用広告セットの割り当て枠。
使用可能な広告セット割り当て枠:使用可能な専用広告セット割り当て枠。
注:
専用キャンペーンとは異なり、専用広告セットは削除できません。
広告セット割り当て枠を空けるには、広告セットを停止してください。
iOSアプリの専用キャンペーンの利用可能状況は、イベントマネージャー経由、もしくは広告セットの作成時に確認可能です。
TikTok広告マネージャーダッシュボードから、「アセット」>「イベント」>「アプリ内イベント」を開きます。
iOSアプリを選択します。
トラッキング設定にて、iOS専用キャンペーン上限が表示されます。アプリの専用キャペーン上限は、ここで確認可能です。
キャンペーンを作成し、広告目的としてアプリインストールもしくはカタログ販売を選択します。
プロモーションアプリまたは商品から、宣伝するiOSアプリを選択します。
iOS 14専用キャンペーントグルをオンにします。すると、当該アプリの専用キャンペーンの利用状況に関するメッセージが表示されます。
より詳細な情報を確認するには、リンクをクリックしてイベントマネージャーを開きます。
専用キャンペーンの作成は、通常キャンペーンと同様、目的の選択・広告セットの作成・広告の作成といった手順で進めます。ただし、広告セット単位で入力が必要な項目や、専用キャンペーンには対応していない機能がいくつか存在します。
注:1つの専用キャンペーンが持てる広告セットの数は、2つまでです。専用キャンペーンの作成には、キャンペーンレベルで考慮すべきことが2つあります。
対応している広告目的を選択する必要があります
スプリットテストを利用できるのは、ベータテスト参加中のユーザーのみです。
iOS 14専用キャンペーンに対応している目的は、以下の通りです。
アプリインストール
カタログ販売
注:
プロモーション目的がiOSアプリに設定されている場合、コンバージョン目的はiOS 14以降のデバイスへの配信に対応していません。
トラフィック目的の場合、プロモーション目的がiOSアプリに設定されている場合でも、iOS 14以降のデバイスへの配信が可能で、専用キャンペーンは必要ありません。ただし、iOS 14トラフィックに関するコンバージョンイベントデータは、不完全な形で提供されます。
広告目的としてアプリインストール、カタログ販売またはコンバージョンを選択すると、AppleのiOS 14リリースが広告配信に影響を与える可能性があることについての通知が表示されます。
スプリットテストは、iOS 14専用キャンペーン2つまで利用可能です。スプリットテストは、11のキャンペーン割り当て枠にカウントされます。
注:1つの専用キャンペーンが持てる広告セットの数は、2つまでです。
キャンペーン単位にて、対応している広告目的を選択したら、広告単位にて、iOS 14専用キャンペーントグルをオンに切り替えます。方法は次の通りです。
iOSアプリを、プロモーションアプリまたは商品項目にて選択します。
iOS 14専用キャンペーントグルをオンにします。
広告セットのターゲティングを設定します。
専用キャンペーンを作成する場合、プロモーションアプリ(アプリインストールキャンペーンの場合)、または商品項目(カタログ販売キャンペーンの場合)にて、iOSアプリを選択する必要があります。これは通常のキャンペーンの作成手順と同様です。
注:モバイル測定パートナーがSKAdNetworkの使用をサポートし、アプリが認証されている場合にのみ、iOSアプリの専用キャンペーンを有効にすることができます。プロモーションアプリまたは商品フィールドでiOSアプリを選択したら、専用キャンペーンを作成できるトグルが表示されます。
このトグルをオンにすると、当該アプリのiOS 14専用キャンペーンおよび広告セットの上限数を示す列が表示されます。
iOS 14専用キャンペーンの配信に必要な設定事項はありません。一方で、ターゲティングモジュール内には、一部利用できないオプションが存在します。
オーディエンス
カタログ販売目的の場合、iOS 14専用キャンペーンにおけるアプリリターゲティングの使用はできません。本オプションは、ターゲティングモジュールでグレー表示されています。
トラフィック目的の場合、プロモーション目的としてiOSアプリを選択すると、「アプリをインストール済みのユーザーをターゲティングする」オプションは削除されます。本仕様は、iOS14以降・以前の広告両方に適用されます。
OSバージョン
iOSアプリを宣伝している場合、モバイルデバイスのOSをベースとしたユーザーターゲティングの可否は、専用キャンペーンのキャンペーンタイプへの対応状況により異なります。
iOS 14専用キャンペーンが非対応のキャンペーン目的
iOSアプリを宣伝するコンバージョン目的:iOS 14以前のバージョンに限り配信可能
iOSアプリを宣伝するトラフィック目的:OSバージョンに応じて無制限に配信可能
アプリを宣伝しないキャンペーン:OSバージョンに応じて無制限に配信可能
iOS 14専用キャンペーンが対応済みのキャンペーン目的
iOS 14専用キャンペーンに対応したキャンペーンを作成する場合、iOS 14.0以降のデバイスのターゲティングのため、iOS 14専用キャンペーンの有効化が必要です。
iOS 14専用キャンペーントグルをオンにしない場合、iOS 14.4以前のデバイスに限り配信可能です。
iOS 14 専用キャンペーンの広告作成における要件はありません。ただし、AppleのiOS 14ポリシーにより、ディファードディープリンクはサポートされておらず、iOS 14専用キャンペーンの広告に含めることはできません。
ほとんどのキャンペーンでは、キャンペーン管理機能に変更はありません。ただし、アプリインストール・コンバージョン・またはカタログ販売を目的としたキャンペーンでは、AppleのiOS 14ポリシーにより、TikTok広告マネージャーでの管理方法に影響が発生します。
TikTok広告マネージャー内のキャンペーンタブでマーケティングをより効率的に管理できるよう、AppleのiOS 14ポリシーに影響を受けるキャンペーン・広告セット・広告を特定する複数の方法を開発しました。
1つめは、キャンペーンタブ内にて確認できる、影響を受けたキャンペーン・広告セット・広告に表示されるアイコンです。カーソルをアイコンの上に合わせるとメッセージが表示され、AppleのiOS14ポリシーによりiOS14デバイスへの配信にどのような影響が出るかをお知らせします。
2つめは、影響下のキャンペーン・広告セット・広告の編集時に表示される、AppleのiOS 14ポリシーによるiOS 14デバイスへの広告配信への影響可能性を示す通知です。
大まかな編集手順に関する変更はありませんが、考慮すべきいくつかの点は以下の通りです。
キャンペーン単位:キャンペーンを編集しても、専用キャンペーンにスプリットテストを追加できません。このオプションは、グレー表示されます。
広告セット単位:iOS 14専用キャンペーントグルをオフにすることはできません。つまり、専用キャンペーンを通常キャンペーンに切り替えることはできません。
TikTok広告マネージャーは、キャンペーン単位における専用キャンペーンのコピーに対応していません。しかし、広告セットと広告は、専用キャンペーンからのコピーが可能です。専用キャンペーンの広告セットをコピーするには、新規キャンペーンへコピーする必要があります。これは、既存キャンペーンにコピーが可能な、通常もしくは非専用キャンペーンとは異なる点です。
| 専用広告セットの場合 | 非専用広告セット以外の場合 |
新規キャンペーンへのコピー | ✅ | ✅ |
既存キャンペーンへのコピー | ✅ 注:専用広告セットを既存の非専用キャンペーンにコピーした場合、iOS 14専用キャンペーンボタンはオフになり、変更ができなくなります。 | ✅ 注:非専用広告セットを専用キャンペーンにコピーした場合、iOS 14専用キャンペーンボタンはオンになり、変更ができなくなります。 |
1.キャンペーンタブに移動します。
2. 広告セットリストをクリックします。
3. iOS 14専用キャンペーンの広告セットを見つけます。フィルター機能を使用すると、素早く発見できます。
4. コピーする広告セットを見つけて、3点リーダをクリックし、「コピー」を選択します。
5. iOS 14専用キャンペーンが対応している広告セットは1つに限られるため、コピー数の変更はできません。
6. 次に、新しいコピーの保存先を選択します。新しいキャンペーンを選択する必要があります。
7. 「コピー」をクリックして、広告セットのコピーを完了します。
注:専用広告セットを既存の非専用キャンペーンにコピーした場合、iOS 14専用キャンペーンボタンはオフになり、変更ができなくなります。
1.キャンペーンタブに移動します。
2. 広告セットタブをクリックします。
3. 通常キャンペーンの広告セットを見つけます。フィルター機能を使用すると、素早く発見できます。
4. コピーする広告セットを見つけて、3点リーダをクリックし、「コピー」を選択します。
5. 作成する広告セットのコピー数を選択します。
6. 広告セットのコピー先を決定します。
注:
非専用広告セットを専用キャンペーンにコピーした場合、iOS 14専用キャンペーントグルはオンになり、変更ができなくなります。
非専用広告セットを専用キャンペーンにコピーする場合、コピー数を「1」と入力してください。この数が1より大きい場合、キャンペーンリストから専用キャンペーンを選択できなくなります。
7. 「コピー」をクリックして、広告セットのコピーを完了します。
広告をコピーしたら、新規キャンペーンまたは既存のキャンペーンのいずれかに複製できます。広告の既存キャンペーンへのコピーを選択すると、既存の広告セットまたは新規の広告セットのどちらかに広告を複製するか選択します。
| 専用広告の場合 | 専用広告以外の場合 |
キャンペーン単位へのコピー | 新規キャンペーン:✅ 既存キャンペーン:✅ | 新規キャンペーン:✅ 既存キャンペーン:✅ |
広告セット単位へのコピー | 新規広告セット:❌ 既存広告セット:✅ | 新規広告セット:✅ 既存広告セット:✅ |
1.キャンペーンタブに移動します。
2. 広告リストをクリックします。
3. コピーする広告を見つけて、3点リーダをクリックし、「コピー」を選択します。
4. 専用キャンペーンの広告を、新規キャンペーンにコピーする場合:
広告複製先の列にて「新規キャンペーン」を選択し、「確定」をクリックします。
5. 専用キャンペーンの広告を既存キャンペーンにコピーするには、以下の手順に従ってください。
「既存キャンペーン」を選択します。
「既存広告セット」を選択します。
「新規広告セットに広告を複製」を選択することはできません。
新規広告セットボタンにカーソルを合わせると、「広告セットは、各キャンペーンにつき2つまで追加可能です。詳細を表示」といった通知が現れます。
「確認」をクリックします。
通常広告の複製も同様の手順となりますが、通常広告の複製には、既存キャンペーンや新規広告セットへの広告の複製に関して、制限が設けられていません。
iOS 14専用キャンペーンにおけるキャンペーン・広告セットの削除手順や要件は、通常キャンペーンと同様ですが、例外が1つ存在します。専用キャンペーンに属する広告セットを削除することはできません。
単位 | 削除可能 | 注 |
キャンペーン | ✅ | 1. 専用キャンペーンを削除すると、その広告セットおよび広告も削除されます。 2. キャンペーン削除によるキャンペーンデータ履歴への影響はありません。 |
広告セット | ❌ | 北米 |
広告 | ✅ | 1. 広告削除による広告データ履歴への影響はありません。 |
削除手順は、基本的には通常キャンペーンと同様です。ただし、専用キャンペーンが削除または停止された場合、キャンペーンの削除または停止から72時間経過すると、再度キャンペーンIDを利用できるようになります。キャンペーンの削除手順は、以下の通りです。
キャンペーンタブにアクセスします。
キャンペーンリストを選択します。
削除するキャンペーンの横のボックスにチェックを入れます。
作成ボタンの横のドロップダウンメニューから「削除」を選択します。
専用キャンペーンに属する広告セットは、削除できません。このオプションはグレー表示され、クリックしても広告セットリストから広告セットを削除できません。
iOS 14専用キャンペーンのレポートの更新が行われます。中でも注目すべきは、SKAN関連のデータ指標の追加です。
注:
SKAN関連指標は、Appleの制限により、正確ではない場合があります。
SKAN関連データがユーザー側に移行されるまでは、データが生成されてから24〜72時間を要する場合があります。この遅延は、キャンペーンリストページ「カスタム列」セクションにて通知されます。
AppTrackingTransparency(ATT)フレームワークでは、iOS 14以降のユーザーから生成されたデータがSKAN関連の指標に含まれます。
TikTok広告マネージャーダッシュボードの「トレンド」と「キャンペーン」の列が更新され、(SKAN)関連のデータ指標が追加されます。(以下参照)
広告アカウント内に専用キャンペーンが作成されると、CPA(SKAN)・コンバージョン(SKAN)・CVR(SKAN)の指標が、「トレンド」と「キャンペーン」の列に追加されます。指標を選択すると、詳細を確認できます。
「トレンド」の列にて、時間範囲に特定の日付を選択すると、CPA(SKAN)・コンバージョン(SKAN)・CVR(SKAN)の指標の選択が不可となり、SKANデータ指標の時間単位での分類はSKAdNetwork(SKAN)の制限により不可能であることが、通知されます。
CPA(SKAN)・コンバージョン(SKAN)・CVR(SKAN)の指標は、「キャンペーン」の「カスタム列」でも追加可能です。
キャンペーンタブでは、キャンペーン、広告セットリストおよび広告リストが更新され、新しいデータ指標が追加されています。この更新は、専用キャンペーンが広告アカウント内に作成された場合のみ適用されます。キャンペーン、広告セットおよび広告リスト関連の更新は、カスタム列とデータの表示機能に関係します。
ユーザーはカスタム列をクリックして、更新内容を確認できます。
基本データの列に、以下の指標が追加されます。
結果(SKAN)
結果の単価(SKAN)
結果率 (%)(SKAN)
コンバージョン数(SKAN)
CPA(SKAN)
CVR(SKAN)
カスタム列の「パフォーマンス」セクションの「アプリ内イベント」の下には、新しく「アプリ内イベント(SKAN)」の列が追加されています。
「アプリ内イベント(SKAN)」では、次のディメンションを選択することができます。
ユニークイベント件数
ユニークCPA
コンバージョン率
合計
CPA
合計額
CPA(SKAN)・コンバージョン(SKAN)・CVR(SKAN)の指標は、CPA・コンバージョン・CVRの右側に追加されています。
日別データの列では、SKAN関連指標の時間単位ごとの分類はできません。ハテナマークの上にカーソルを合わせると、SKANデータ指標はSKAdNetwork(SKAN)制限により時間単位で分類できないことが通知されます。
注:本更新は、キャンペーンリストおよび広告セットリストに限り適用されます。広告リストに影響はありません。
詳細データの列では、広告セットごとにデータを閲覧できます。他のオプションはクリックできません。他のオプションにカーソルを合わせると、「Appleのポリシーにより、SKANデータ指標は特定のディメンションに分類できません」との通知が表示されます。
広告アカウントに専用キャンペーンが作成されると、レポートを以下のようにカスタマイズしている場合、「ディメンション」セクションの「設定」の下に「キャンペーン」タブが表示されます。
注:
1. データ指標セクションでCPA(SKAN)、コンバージョン(SKAN)、またはCVR(SKAN)を選択した場合、ディメンションセクションの「広告」、「ターゲティング」、「商品」の各タブはクリックできなくなります。
2. ディメンションセクションの「広告」、「ターゲティング」、「商品」のタブを選択すると、データ指標セクションのCPA(SKAN)、コンバージョン(SKAN)、またはCVR(SKAN)をクリックできなくなります。
クリエイティブタブのアセット分析レポートでは、クリエイティブアセットに関する主要なパフォーマンスデータ指標を含むレポートを生成することができますが、iOS14専用キャンペーンからの特定のデータ指標(コンバージョン、CPA、CVR、アプリ内イベンのデータ指標など)は含まれません。